自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)とは、自動車を保有するために必要な多くの手続き(検査・登録、保管場所証明、自動車諸税の納付など)を、オンラインにより一括して行うことができるものです。
1.対象手続き
自動車保有関係手続のワンストップサービスでは、以下の自動車保有関係手続の申請が一連の手続で行えます。新規・新車登録の自家用車に限られます。中古車・軽自動車は現在、サービス対象となっていません。また一部手続き(保管場所証明申請など)のみを申請することはできません。一括申請のみです。
(1)警察署へ申請する自動車の車庫証明に関する手続(保管場所証明)
・保管場所証明申請
・保管場所標章交付申請
※ 別途、添付(別送)書類や手続(減免申請等)を必要とする場合は除きます。
(2)運輸支局等へ申請する自動車の検査登録に関する手続(自動車検査登録)
・新規検査登録申請
※ 検査登録手続に必要になる、民間発行証明書(完成検査証兼譲渡証明書及び自賠責証)が電子化されている必要があります。
※ 型式指定を受けた自動車の場合であっても、別途別送書類や現車を提示する必要がある車両にかかる手続は除きます。
(3)都道府県税事務所へ申告する税に関する手続
・自動車税申告
・自動車取得税申告
※ 別途、添付(別送)書類や手続(障がい者特例等)を必要とする場合は除きます(領収書等の別送は除く)。
2.サービス対象地域
対象地域は全国11都府県 岩手県、茨城県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、奈良県となっています。
3.申請条件
(1)申請が可能な地域
「使用の本拠の位置」及び「保管場所の位置」が対象都道府県にある場合に限ります。
保管場所証明申請が不要な地域では、使用者住所と使用の本拠の位置が異なる場合は申請できません。
(2)申請が可能な電子証明書
代理人、登録する自動車の所有者及び使用者が利用するには電子証明書(公開鍵証明書)が以下の必要になります。
①商業登記に基づく電子認証制度により発行された電子証明書(公開鍵証明書)
「支配人」、「商号使用者」及び「外国会社の日本における代表者」以外の資格によって、商業登記に基づく電子認証制度により発行された電子証明書(公開鍵証明書)であること。
②公的個人認証サービスより発行された電子証明書(公開鍵証明書)
③セコムトラストシステムズ株式会社より発行されたセコムパスポート for G-ID 行政書士電子証明書(公開鍵証明書)
代理人のみが利用可能な電子証明書であり、所有者及び使用者は利用できませんので、ご注意ください。
(3)対象車両
型式指定の新車新規登録の自動車が対象です。
軽自動車や特種用途車等は対象ではありません。
非課税車(新車ハイブリッド車等の時限的軽減措置による非課税車を除く。)や減免を受けようとする自動車は対象ではありません。
4.申請の流れ
自動車保有関係手続のワンストップサービスでは、自動車を登録する方により申請の手順が異なります。申請は以下のケースがあります。
・所有者と使用者が同じ場合の所有者による申請
・所有者と使用者が異なる場合の所有者による申請
・所有者と使用者が同じ場合の代理人による申請
・所有者と使用者が異なる場合の代理人による申請
例:所有者と使用者が同じ場合の代理人による申請の流れ
自動車保有関係手続のワンストップサービスでは、自動車販売店等が代理人となって、自動車を登録することができます。
自動車の所有者と使用者が同じ場合は、代理人が、自動車の所有者(使用者と同じ)の委任を受けて、申請を行います。
1.情報収集
2.事前準備
3.申請準備
4.申請
5.保管場所証明申請手数料納付
6.保管場所審査
7.保管場所標章交付手数料納付
8.保管場所標章等交付
9.検査登録手数料納付
10.検査登録審査
11.自動車重量税納付
12.自動車二税審査
13.自動車二税納付
14.自動車検査証等交付