建設キャリアアップシステム | サイトウ行政書士事務所 茨城県,水戸市,ひたちなか市,那珂市の建設業許可

建設キャリアアップシステム

建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System 略してCCUS)とは、建設業に携わる技能者(技能労働者)の就業履歴を登録・蓄積し、技能・経験を客観的に評価することにより、技能者の処遇の改善に結びつけることを目的として開発されたシステムです。国土交通省と日建連、全建、建専連、全建総連など、業界団体と国が連携して官民一体で普及・利用促進に取り組んでいます。

CCUSの目的

今後、建設業において高齢化等により技能者が大量に退職することが見込まれ、将来にわたる社会資本の品質確保と適切な機能維持を図るためには、建設業において現場を担う技能者、とりわけ若年層の入職・定着が必須の課題となっています。技能者の経験が蓄積されるシステムを構築し、建設業界においてこのシステムを浸透、活用することによって、技能者を巡る環境の改善等を目的としています。

・スキルやキャリアの見える化

建設業の技能者は様々な工事現場での施工に従事し、その施工に係る経験や資格は、自ら申告することで、現場や建設事業者から評価・管理されています。このため、技能者の所属する事業者以外の建設事業者にとっても技能者の能力は既存の取引先からの紹介や評判等に頼らざるを得ず、適切に把握することが難しい状況となっています。技能者にとっても技能を磨いて、経験を積んでもそれが適切に評価されず報われにくくなっています。建設キャリアアップシステムにて、技能者のスキルやキャリアを「見える化」することにより、技能者が適正な処遇を受けられることを目的としています。

・若者の入職と定着を促す

日本全体の就業者人口が減少するなかで、担い手の確保は全産業に共通する課題です。とりわけ建設業において若年層の入職・定着が難しく、高齢化が著しく進行している業界です。将来にわたり建設産業の担い手を確保するためには、技能者が一人一人の実力に見合った評価を受け、それが処遇に反映されるとともに、社会保険等の最低限の福利厚生は必ず受けられるような環境となることが必要です。建設キャリアアップシステムにより個々の技能者のスキルアップが確実に処遇向上につながる環境整備が可能となります。また社会保険は適用事業者が加入しなければならない義務があり、負担しなければならない法定福利費です。社会保険料は建設業では請負契約に当たり「原価」に含まれるものとされています。建設キャリアアップシステムにて社会保険の加入状況を管理することにより、社会保険未加入問題を解消し労働者が安心して働くための職場環境を整備する必要があります。

・労働生産性向上、品質向上

ITを活用し技能者が保有するキャリアや資格に関する情報を蓄積・活用することにより、技能者の技能や経験に応じた効率的な人員配置の効率化により労働生産性の向上や工事の品質向上を図ることが可能となります。

CCUSの概要

建設キャリアアップシステムでは、システムに登録した一人ひとりの技能者に対し、IC カード(建設キャリアアップカード)が交付されます。ICカードを現場のカードリーダーに通すことで、いつ、どの現場に、どの職種で、どの立場(職長など)で働いたのかを、日々の就業履歴として電子的に記録・蓄積することができます。同時に、どのような資格を取得し、あるいは講習を受けたかといった技能、研鑽の記録も蓄積できます。

建設キャリアアップシステムは、事業者登録、技能者登録からスタートします。申請方法は、インターネット申請と窓口(認定登録機関)申請の2つの方法があります。

事業者登録は、建設業許可通知書などの証明書類を添えて登録を申請します。建設業許可情報と連携することで、簡略な入力を可能としています。審査完了後、事業者IDを付与し、メールでお知らせが届きます。事業者登録の登録料は規模(資本金)に応じた登録料が必要になります。一人親方は0円~資本金500億円以上は2,400,000円。登録の有効期限は5年間で、登録が完了した日から5年後の登録月末まで有効となります。またシステム利用料として全事業者が負担する管理者ID利用料(1IDごとに11,400円、一人親方の方は2,400円)がかかります。取得・更新日から1 年間有効で毎年更新が必要になります。

技能者登録は、技能者の本人情報等の基本情報の登録のみでカードが発行される「簡略型登録」と建設技能者の能力評価制度(レベル判定)の申請等に必要な保有資格情報等を登録する「詳細型登録」のどちらかを選んで登録する2種類があります。
簡略型:登録料 2,500円(技能者の本人情報等を登録)
詳細型:登録料 4,900円(簡略型の本人情報等に加え、保有資格、健康診断等の情報を登録)
※「簡略型」で登録(2,500円)し、カード発行後に「詳細型」に変更する場合は、詳細型登録時に別途2,400円が必要となります。
カード有効期間は発行日から発行9年経過後最初の誕生日までとなります。

元請事業者は現場・契約情報の登録が必要になります。元請事業者の管理者 ID を有する方が現場・契約情報を登録します。現場・契約情報の登録内容は「現場情報」「契約情報」「工事情報」の 3 つの情報により構成されます。登録にあたっては「現場情報」は必ず登録が必要ですが、「契約情報」や「工事情報」は省略することも可能です。
下請事業者は、元請事業者が登録した現場・契約情報に対して施工体制台帳を登録します。その際に、技能者の職種や立場(職長・班長など)や作業内容をあらかじめ登録しておくことで、建設キャリアアップカードを読み取った際に、具体的な就業履歴が蓄積されるようになります。
元請事業者は現場において、建設キャリアアップシステムを運用するにあたり、IC カード(建設キャリアアップカード)を読み取るための、インターネット接続環境・パソコン・カードリーダー等の機器が必要になります。
現場の状況により、機器やインターネット接続環境が用意できない場合は、技能者または技能者が所属する事業者が建設キャリアアップシステムへ就業履歴を直接入力することができます。その場合は、元請事業者による就業履歴の承認が必要となります。
システムにおいて現場・契約情報を登録した事業者(元請事業者)に対し、当該現場における技能者就業履歴情報の登録回数(現場に入場する技能者の人日単位)に対する利用料金がかかります。
現場利用料として1人日・現場あたり10円(税込)
現場利用料例
20人の技能者が50 日就業した場合 20人×50日×10円=10,000円
同一現場で朝と昼休み後に2回入場 1人日×1現場=10円
午前と午後で同一元請の別現場に入場 1人日×2現場=20円

弊事務所は、CCUS登録行政書士としてCCUS事業者及びCCUS技能者申請の代行申請を行っています。建設キャリアアップシステム CCUS登録に関してお気軽にお問い合わせください。
※ CCUS登録行政書士とは、CCUSが実施する「CCUS実務講習」を受講し、CCUSのホームページにおいて連絡先を公表する行政書士の呼称です。

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